牛以外の革

 

こんばんは!

最近は猛暑続きで体がこたえますね。

私は事務仕事ですのであまり影響はありませんが、

こんなにも暑い中外仕事で頑張っている人たちを見ると、思わず敬礼をしたくなります(笑)

暑い中一日ご苦労様です。

それはさておき、革といえば牛革を想像する方が大半だと思うのですが、革製品にもいろんな動物の革で出来た製品があるのもご存じですか?

今日は牛以外でどんな動物の革が使われるのか紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【豚革】

まずは豚革です。

日本よりも欧米で評価の高い革素材で、高級ブランドバッグのメイン素材にしばしば採用されています。日本では豚肉の消費量が多いため、唯一自給・輸出が可能な革素材。

その品質も世界的に高い評価を得ています。

なお、豚肉の消費量では中国が圧倒的に1位ですが、皮も食材として利用している為、原皮がほとんどない状態。そのため、中国は豚革をわざわざ日本から輸入しているのです。

豚革は牛革と構造が異なり、ほぼ銀面だけで出来ているのでかなり薄手になります。

また繊維が細かく緻密な為、起毛させると非常に手触りの良いスエード革をつくることが出来ます。3本セットの剛毛が皮膚を貫いていて、表面に毛穴が3つずつ開いているのも大きな特徴です。摩擦に強く通気性が良いためバッグの内装素材にも多く使用されています。

 

 

【馬革】

馬革は繊維が粗く薄いため牛革に比べて強度がやや劣りますが、しなやかで手触りがなめらかなことから、衣料品やインテリアなどに使われます。

また、傷が多いことに加え、銀浮きを起こしやすいのが特徴です。

しかし経年変化で美しい艶が出るため、独特のワイルドな表情と味わいを生み出します。

同じ馬革でも、農耕馬品種の尻皮からとれるコードバンは“革のダイヤモンド”と称される高級素材。植物タンニンでなめした革を表裏から削り込み、極めて緻密な層のみを残して、その床面を磨き上げたものです。

革質はしなやかながら強靭かつ、きめ細かいため、磨き込むと美しく高貴な印象になります。

 

 

【水牛】

水牛はインドとその周辺国や東南アジア諸国、中国などで広く飼育されているウシ科の大型草食動物。特にインドでは、ヒンズー教で牛が神の使いとされているため、牛革が基本的に存在しません。代わりに家畜として飼われている水牛が食用にされ、その皮が利用されます。

水牛の革は分厚く丈夫ですが、野生・放牧の個体が多いため、バラ傷が非常に多いのが特徴です。また、不均一でくっきりとしたシボ模様やトラといった独特の表情があり、非常にワイルドな印象に。その一方で、仕上げ方によって濃厚な艶が出るため品格があり、高級衣料素材としても人気があります。

 

 

【羊革】

羊は多くの種類がありますが、直毛で肉や乳を目的とする熱帯原産のヘアシープと、欧州で羊毛のために品種改良されたウールシープとに大別されます。羊革(シープスキン)はおおむね繊維が細かく絡まりも緩いので、どちらも軽くて柔軟な革になりますが、革素材として優秀なのはヘアシープでふっくらとした革質になるウールシープに対し

より引き締まった革質で十分な強度を持ちます。

生後1年以内の子羊の革は「ラムスキン」と呼ばれ、特別に高級革として扱われます。

かなり薄くて軽い革になり、キメがたいへん細かくて柔らかく、しっとりとした優しい肌触りが自慢。そのため、しばしば高級衣料に使用されます。

 

 

【ヤギ革】

ゴート・スキン」は成獣の革で、子ヤギの革は「キッド・スキン」といいます。

インドやパキスタンが主産地ですが、古くからモロッコでも盛んにつくられ

古来より高級書籍の袋丁や「バブーシュ」というサンダル、ランプシェードなどに使われてきました。一見、羊革と似ていますが、それよりやや硬めでより緻密。耐摩耗性・弾力性に優れ、見た目の印象よりずっと強靭な革質を誇ります。

ヤギ革は表面の独特なシボ模様が特徴で、光沢仕上げなどにより大変高級な印象に仕上がります。特に子ヤギの革であるキッドスキンはより柔軟性に富み、銀面も非常に美しいので、手袋や高級靴の素材として人気

ヨーロッパでは、羊皮紙の原料としてもしばしば用いられました。

 

 

 

 

 

 

革には動物の種類によって見た目、質、機能性が異なります。

どの動物の革が好きなのか、質感はどんな感じなのか、など革製品を購入するにあたって考えてはいかがでしょうか。

きっと革の魅力に気づくはずです。どんどん革に触れて革を好きになっていって下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。