羊革の魅力とは
こんにちは!
突然ですが、世界中の動物の数だけ革がありますよね?
皆さんどんな革があるか知りたくないですか?
そんな皆さんにいろいろな革を紹介したいと思います。
~羊革~
【羊は世界で10億頭以上飼われている⁉】
羊は世界で10億頭以上飼われているそうです。
そんな羊の革は日本ではあまりポピュラーではありません。
しかし世界的にみると実は人気な素材なのです。
【羊の革のタイプは2種類ある】
羊の革は大きく分けて2種類あります。
どんな革なのか気になりますよね(笑)
それでは紹介しますね。
【ウールシープ】
白いモコモコした毛並みで羊と言えば大多数の方が思いうかべますよね。
その革はウールシープと呼ばれ、高緯度の寒冷地域で飼育されている羊から採取されます。主に羊毛を採る品種です。
【ヘアシープ】
もう一つはヘアシープという革。比較的温暖な地域で飼育されています。
ウールシープと違い毛が寝ており、乳や肉を目的に飼われています。
【革はどちらから作られる?】
この二種類のうち、革は主にヘアシープから作られます。
ウールシープは寒冷地にいるため皮下脂肪が厚く、革にすると2層に剥がれたり浮きを生じたりしやすくなり、また毛穴が多くて深く、繊維が粗いため強度がやや落ちます。一方、ヘアシープは温暖な地域に生息しているため脂肪も毛も少なく、革繊維の密度も充実しています。
食肉用なので、原皮が手に入りやすいのも利点となっています。
【シープスキンとラムスキン】
羊の革は大きく分けて2種類あります。
生後1年以上飼育された羊の革が「シープスキン」、それより若い子羊の革が
「ラムスキン」です。
さらに生後半年以内の幼獣の革を「ベビーラムスキン」と呼ぶこともあります。
いずれも牛革と比べるととても薄くて軽く、しなやかで柔らかいのが特徴です。
また、ふっくらとした質感で保温性が高いというのも特徴です。
ラムスキンは子羊の革なのでサイズが小さく、食用にされる数も少ない為、シープスキンよりもはるかに希少です。また、とても薄いため少し強度は劣りますが、その分柔軟性があります。そして肌目が細かいので表面が美しく、うっとりするほど優しい肌触りを楽しめます。この希少性と柔らかさのため、ラムスキンは数ある皮革素材の中でも非常に高級なものとされています。
【羊革は何に使われる?】
羊革がもっともよく使用されてきたのは衣料品です。
なぜなら、薄く柔らかい特徴があり、尚且つ手触りがソフトで保温性が高いからです。
衣料品の中でもジャケットやコートなどの上着、レザーパンツなどに使用されてきました。
薄くよく馴染むことから、手袋にもしばしば使われています。
またソファやクッション、チェアや寝具の高級素材としても、古くから重宝されています。
ラムスキンは衣料用のほかに、その表情の美しさや心地い手触りから、欧米では本の装丁や手帳カバーとして非常に人気があります。また気品のある風合いや軽さを活かして、高級ハンドバッグの素材としても高い評価を得ていますが、もともとのサイズが小さいためかなり高価なものに。ベビーラムスキンのハンドバッグになると、まさにラグジュアリーなアイテムになります。